クサガメとは?初心者に人気の理由
クサガメは日本に古くから生息する淡水カメで、初心者でも飼いやすいことで知られています。体長は成体で20〜30cm程度になり、寿命は20年以上と長生きです。
名前の由来は、危険を感じると独特の臭いを出すことから「臭亀(クサガメ)」と呼ばれるようになりました。ただし、飼育下ではこの臭いを出すことはほとんどありません。
性格は比較的おとなしく、人に慣れやすいのが魅力です。エサを手から食べてくれるようになる個体も多く、ペットとしての愛着が湧きやすいカメといえます。
クサガメ飼育に必要な用品リスト
クサガメを飼い始める前に、必要な飼育用品を揃えておきましょう。以下のアイテムは最低限必要なものです。
基本的な飼育用品
- 水槽(60cm以上推奨)
- ろ過フィルター
- バスキングライト
- 紫外線ライト(UVBライト)
- 水中ヒーター
- 陸場(バスキングスポット)
- 水温計
- カルキ抜き
初期費用は1万5千円〜3万円程度が目安です。長く使えるものなので、品質の良いものを選ぶことをおすすめします。
水槽の選び方とセッティング方法
水槽のサイズ選び
クサガメは成長すると意外と大きくなります。最低でも60cm水槽、できれば90cm水槽を用意しましょう。
小さな水槽だとストレスがたまり、病気の原因になることがあります。将来的なことを考えて、最初から大きめの水槽を選ぶのが賢明です。
陸場の設置
クサガメは水陸両用のカメなので、水場と陸場の両方が必要です。陸場は体を完全に乾かせる広さを確保してください。
市販の亀用浮島やレンガ、流木などを使って陸場を作ります。カメが登りやすいよう、緩やかなスロープをつけると良いでしょう。
水深の目安
水深はカメの甲羅の高さの2〜3倍が適切です。深すぎると溺れる危険があり、浅すぎると泳ぎにくくなります。
幼体の場合は特に注意が必要です。成長に合わせて水深を調整していきましょう。
温度と照明の管理方法
適切な水温
クサガメの適温は24〜28℃です。水中ヒーターを使って、この範囲を保つようにしましょう。
水温が低すぎると食欲が落ち、消化不良を起こすことがあります。水温計で毎日チェックする習慣をつけてください。
バスキングライトの役割
陸場にはバスキングライトを設置します。これはカメが体を温めるために必要な熱源です。
バスキングスポットの温度は30〜35℃が目安です。カメ自身が暑ければ水に入り、寒ければ陸場に上がって体温調節します。
紫外線ライトの重要性
紫外線(UVB)ライトは、カメの健康維持に欠かせません。紫外線を浴びることでビタミンD3を合成し、カルシウムを吸収できるようになります。
紫外線が不足すると、甲羅が柔らかくなる「代謝性骨疾患」を発症することがあります。1日8〜10時間は点灯するようにしましょう。
クサガメのエサと与え方
主食となるエサ
市販のカメ用配合飼料が主食として最適です。栄養バランスが整っており、これだけで基本的な栄養は摂取できます。
信頼できるメーカーの製品を選び、カメのサイズに合った粒の大きさのものを与えましょう。
おやつ・副食
たまにはバリエーションとして、以下のようなエサも与えられます。
- 乾燥エビ
- 煮干し(塩分無添加のもの)
- レタスや小松菜などの野菜
- メダカなどの小魚
ただし、おやつの与えすぎは栄養の偏りを招きます。主食を中心に、おやつは週1〜2回程度にとどめましょう。
エサの量と頻度
幼体(甲長5cm以下)は1日1〜2回、成体は1日1回または2日に1回が目安です。
1回に与える量は5分程度で食べきれる量です。食べ残しは水質悪化の原因になるので、すぐに取り除きましょう。
水質管理と掃除の仕方
水換えの頻度
クサガメは水をよく汚すので、週に1〜2回の水換えが必要です。全体の1/3〜1/2程度を交換するのが基本です。
水換えの際は必ずカルキ抜きを使用してください。塩素はカメの皮膚や目に刺激を与えます。
ろ過フィルターの選び方
ろ過フィルターがあると水質維持が楽になります。投げ込み式や外部式フィルターがおすすめです。
ただし、フィルターがあっても水換えは必要です。フィルターはあくまで補助的なものと考えましょう。
水槽の掃除方法
月に1回程度は、水槽全体を掃除します。カメを別の容器に移してから作業を行いましょう。
水槽の壁面や底面のぬめりをスポンジで落とし、陸場も洗浄します。洗剤は絶対に使わないでください。
日光浴の大切さと方法
紫外線ライトを使っていても、天然の日光浴は非常に効果的です。できれば週に数回は外で日光浴をさせましょう。
日光浴の際は必ず日陰も用意して、カメが暑くなったら逃げられるようにします。夏場の直射日光は熱中症の危険があります。
外に出す際は、カラスや猫などの天敵にも注意が必要です。目を離さず見守るようにしてください。
クサガメの健康管理と病気予防
健康チェックポイント
日頃から以下の点をチェックして、異常がないか確認しましょう。
- 甲羅が硬く、傷や変色がないか
- 目が腫れていないか
- 皮膚に白いカビがないか
- 食欲はあるか
- 動きが鈍くないか
よくある病気
水カビ病は、皮膚や甲羅に白いカビが生える病気です。水質悪化や傷が原因で発症します。
ビタミンA欠乏症は、目が腫れたり、まぶたが開かなくなる病気です。偏った食事が原因のことが多いです。
異常を見つけたら、爬虫類を診察できる動物病院を早めに受診しましょう。近くの病院を事前に調べておくと安心です。
冬眠させる?させない?
野生のクサガメは冬眠しますが、初心者は冬眠させないほうが安全です。冬眠の管理は難しく、失敗すると命に関わります。
冬も水中ヒーターとライトで温度を保ち、通常通り飼育を続けましょう。室内飼育なら問題なく越冬できます。
冬眠させる場合は、十分な知識と準備が必要です。初めてのうちは避けることをおすすめします。
まとめ:クサガメと長く幸せに暮らすために
クサガメは適切な環境を整えれば、初心者でも十分飼育できるカメです。ポイントは水温管理、紫外線、水質維持の3つです。
20年以上生きる可能性があるので、長期的な視点で飼育計画を立てましょう。責任を持って最後まで世話をする覚悟が大切です。
この記事を参考に、クサガメとの楽しい生活を始めてみてください。毎日のお世話を通じて、きっと素敵なパートナーになってくれるはずです。

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